【完】好きです片桐くん!!
立ち上がって行こうとした片桐くんの服を、ガシリと鷲掴みにした。
「嫌だ嫌だ!片桐くん、一緒にいて!!一人は…やだよぉ…」
「橘…っ」
片桐くんはそんな私を見つめながら、少し何かを考えている様子を見せる。
そしたら私の横に腰をかけ、私の肩に腕を回した。
「寒いだろ。くっついとけ」
「え?あ、うん…」
片桐くんの優しさにドギマギしながら、私は片桐くんに体を預ける。
暖かくて、大きくて、凄く…落ち着く。
「………さっきは、置いていって悪かった」
「え?」
いきなり話し出した片桐くんに、フイッと顔を向ける。
そしたらパチリと、目が合った。