【完】好きです片桐くん!!
片桐くんからギッと睨まれて、おもわず縮こまってしまう。
「……だいたい橘だって」
「はう?」
いきなり喋り出した片桐くんに、疑問の顔を向ける。
「橘だって、他の部員たちにおだてられて、可愛いなんて言われて…」
「な、何?何て言ってるの??」
片桐くんはボソボソと何かを言ってるようだが、私にはよく聞こえない。
そしたら片桐くんは、「ああ、何でもない」と言ってうやむやにしてしまった。
「??」
グルグルと疑問符を回していると、ふとあることを思い出した。
「…ねえ、片桐くん」
「ん?どうかしたか??」