【完】好きです片桐くん!!
「私はね!片桐くんに一目惚れだったもん!!」
「ふーん…」
「しかも、あの時の片桐くんは防具着てたなぁ」
私のその言葉に、片桐くんはやっと「はあ!?」と反応した。
「防具って…ほとんど顔とか見えねえじゃねえか…」
「うん、見えなかったよ?でもでも、ピーンと何かがきたんだよね!!」
人差し指を立てて、片桐くんにバッと向ける。
「その証拠に、今も私は片桐くんが大好きだよ?」
「―――っ…」
片桐くんは自分の唇を少し噛んで、パッと私から視線をそらした。
「??」
「あ、片桐に美羽ちゃん!こんな所にいたー!!」
片桐くんの行動を不思議に思っていると、いきなりそんな明るい声がどこからか聞こえてきた。
「ふぇ?あ、南条先輩!!」