【完】好きです片桐くん!!
「あの、いったい何を話して―――…」
「橘には関係ないから!さっさと行くぞ!!」
片桐くんはそう言って、繋いでいた手にギュッと力を込めた。
片桐くんの暖かさが、ほんのりと私に伝わってくる。
「……ふふ」
「何、笑ってんだよ」
「ううん、片桐くんが大好きだなーと思って」
私がそう言ったら、片桐くんは何故か凄く驚いた顔をした。
そしてカアア…ッと、顔を赤くしていく。
「片桐…くん?」
「いきなり、そんな…」
片桐くんは何かを言おうとするが、上手く言葉が見つからないのかアワアワと慌てている。
「―――つっ…」
「片桐くん?」