【完】好きです片桐くん!!
片桐くんはチラリと、南条先輩の方に視線を向けた。
先輩は「わあ、星キレイだねー!」などと言いながら、上を見上げている。
「……橘」
「え?…え??」
いきなり後頭部を片桐くんにつかまれて、そのまま動けなくさせられる。
そしてそのまま片桐くんは、チュッと頬にキスをした。
そしてそのキスを、耳の方にずらしていく。
「〜〜〜〜っ!?」
おもわず声が出そうになったが、片桐くんが私の口を手のひらで押さえつける。
「―――〜っ!!?」
いやらしい音が耳に直接聞こえてきて、ゾクリと背筋に何かが走る。