【完】好きです片桐くん!!
昔の私を思い出す。
私も必死に、片桐くんの情報を集めたりしたよなあ…
「あの、僕と付き合ってくれませんか!?」
「え―――…」
初めて言われた言葉に、心臓がドキリと跳ねる。
男の子の目からして、本気なのだろう…。
「僕は高遠と言います」
「タカ…トウ?」
「お返事は今すぐとは言いません。では」
その、高遠くんはそう言ってペコリと頭を下げて、走ってどこかへ行ってしまった。
「…告白、されちゃった」
「ミサキ、みーちゃった」
うふふ〜と悪魔の笑い声が聞こえてきて、ビクリと肩が震える。
「ミ、ミサキさん…」
「やっぱりモテるのねー美羽ちゃん。ま、可愛いから仕方ないけどー」