【完】好きです片桐くん!!
「お、お知り合いというわけじゃ…」
「僕、橘先輩が好きなんですよ!!」
「………は??」
「た、高遠く―――!?」
高遠くんのその言葉に、南条先輩…そしてその他の剣道部員さんたち全員が私たちの方を向いた。
「あはははは!なにこれ、ドッキリ?また手の込んだ…」
「ドッキリなんかじゃありませんよ!見てて下さい!!」
「え?へ!?ちょ…っ」
いきなり高遠くんに腕を捕まれ、そのままグイッと引っ張られる。
そして高遠くんの口が、私の口のギリギリ横に当たった。
「―――っ!!?」
「………おい」