【完】好きです片桐くん!!
私はそう言って、お母様に頭を下げた。
でもお母様、一度だけ…私にチャンスをくれませんか?
断られるって分かってるなら、一度だけチャンスを下さい。
もし明後日…片桐くんが来てくれたのなら…
可能性は低いけど、ほとんど希望はないけれど…
「……まだ好きだから…」
その時はまた、片桐くんにこの言葉を言ってみよう。
―――そして、片桐くんと高遠くんの…試合日がやってきた。
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