【完】好きです片桐くん!!
そんなことをブツブツ呟きながら、私は学校に向かってひたすら歩く。
「……ん…っ」
歩いているといきなり、激しいめまいが私を襲った。
そしてそのまま、倒れ込むようにしてその場に膝をつく。
「いた…っ」
膝をついた瞬間、地面と擦れてしまいビリッとした痛みが走る。
だが何故か、私の腕がグイッと引っ張られる。
「あ…っ」
「大丈夫…か?」
ぶっきらぼうな言葉が、私の後ろから聞こえてきた。
「か、片桐…く…っ」
「………」