【完】好きです片桐くん!!
「…………へ?」
思考回路がバッタリと…それはバッタリと閉じてしまう。
い、今…チュッて…っ
「か、かかかかか片桐く…今…あの、おでこに…っ」
「今日だけだ!そして一回だけだ!!」
「えええええ!?そ、そんなあ…もう一回だけだから、お願いだよ〜っ!!」
「絶対やだ」
「片桐く〜ん!!」
私がピーピーピーピー泣いていると、片桐くんはスクッと立ち上がった。
「じゃあ、もうすぐ親御さんが来ると思うから。俺はもう帰るよ」
「え、もう!?」
私はバッとベッドから降りようとしたら、片桐くんに止められてしまった。
そして片桐くんはいきなり、口を私の耳元に寄せて……
「元気になって放課後剣道場に来たら…おでこにまた、してやるかもな―――」
「〜〜〜〜〜っ!!」
……ああ、大好き片桐くん!!