【完】好きです片桐くん!!
「そうなの、片桐くん?」
私はジーッと、片桐くんを真っ直ぐに見つめる。
そしたら片桐くんは歯切れが悪そうに口を動かし、顔をどんどん赤くしていく。
「―――っ、まあそんなとこだよ!!」
片桐くんはそう言って、後ろから抱きついている南条先輩を振り払った。
そしてそのまま顔をパッと背け、料理を無理やり口の中に押し込んだ。
片桐くん…っ!
「私も、片桐くん大好き!!」
私はそう大声で言って、パタパタと台所に向かった。
「なあ片桐、もうちょっと素直になればぁ??」
「先輩、そんな簡単に言わないで下さいよ…っ」