【完】好きです片桐くん!!



『すいませんが、橘さまというお客様からのご予約は承っていませんが…?』

「え!?」


う、うそ…なんで!?


「た、確かに昨日、ケーキの予約シートを出した…はず…」


出した?……いつ??


「ま、まさか―――」


私はいったん「すいませんでした」と言って受話器を置き、急いで自分の部屋に行く。

そして制服を引っ張り出して、ポケットの中をガサゴソと探る。



< 53 / 322 >

この作品をシェア

pagetop