【完】好きです片桐くん!!
そしたらポケットの奥の方に、何か紙切れのような物が入っているのに気がついた。
「………うそ」
それは間違いなく、ケーキ屋さんの予約シート。
私、出すの忘れてたんだ…
「―――っ…」
これでケーキは食べられない。なんにも、片桐くんにお祝い出来ない。
私のバカ…
「美羽ちゃーん、何してるのお??」
「あ、はーい!!」
遠くから南条先輩の声が聞こえてきて、急いで涙を拭く。
片桐くんには笑顔でいろって言われたもん!
せめて…せめて最後までは―――!!