【完】好きです片桐くん!!
私が普通にそう答えると、片桐くんは顔をグッとひきつらせた。
「片桐くん?」
「だからお前は…簡単にそんなこと…っ!!」
片桐くんは何かを言おうと必死にもがいているが、上手く口が開かない。
「―――ああもう、この話しはお終い!それより…」
いきなり片桐くんは大きなスポーツバッグを開けて、中から何か白い箱を取り出した。
白い……箱?
「??」
「ほら、ここに来る途中で買ってきた奴。まあ、大きくはないが…」
そう言って、私の手のひらにその箱を置いた。
「………これ、ケーキ?」
「………ああ」