【完】好きです片桐くん!!



私が普通にそう答えると、片桐くんは顔をグッとひきつらせた。


「片桐くん?」

「だからお前は…簡単にそんなこと…っ!!」


片桐くんは何かを言おうと必死にもがいているが、上手く口が開かない。


「―――ああもう、この話しはお終い!それより…」


いきなり片桐くんは大きなスポーツバッグを開けて、中から何か白い箱を取り出した。

白い……箱?


「??」

「ほら、ここに来る途中で買ってきた奴。まあ、大きくはないが…」


そう言って、私の手のひらにその箱を置いた。


「………これ、ケーキ?」

「………ああ」



< 60 / 322 >

この作品をシェア

pagetop