【完】好きです片桐くん!!
「え、えええええ!?な、何で片桐くんがケーキなんか…」
「おま…っ、近所迷惑だから大声出すな!!」
片桐くんは少し頬を赤くして、ぶっきらぼうにそう言った。
な、なんでなんでえ??
「……俺のために祝ってくれるって言ってたから…な」
「だから…?」
「……いらないなら別に」
「い、いるいる!いるよ!!今すぐ食べるっ!!」
そう大声で言って、私はケーキの箱を素早く開ける。
中にはシンプルな…でも凄く美味しそうなショートケーキが二個入っていた。
「片桐くん、一緒に食べよう?」
「……そう…だな」