【完】好きです片桐くん!!
片桐くんは本当に驚いたように、大声を上げて私をバッと見た。
「だ、だってこの前…その、病院で帰る時。チュウしてくれるって…約束したもん」
「おま…っ、まだそんなこと覚えてたのかよ」
「そんなことじゃないもん!!」と言って、涙目で片桐くんを見つめる。
「〜〜〜〜〜っ、ちょっと…だけだからな?」
「うん!……ひゃっ」
片桐くんはチュッと音を立て、さっき南条先輩にキスされた所に唇を擦り付ける。
「か、かたぎ…りく…っん」
「………っ」
片桐くんはペロッと私の頬に舌を転がし、唇をソッと離した。
「〜〜〜〜〜つっ」
「自分からしてって言っておいて、なに顔真っ赤にしてんだよ」
「だ、だって…その…」
片桐くんの舌の感触が、まだ頬に残っている。
真っ赤にならないで、何になれっていうのよお!!