【完】好きです片桐くん!!
看病します片桐くん!!
「えええええ!?か、片桐くんが風邪!?え、本当に!!?」
私は南条先輩の服をひっつかみ、ガンガン揺らす。
「ちょ、ちょっとちょっと!あんまり引っ張らないでよ服伸びるから!!」
南条先輩は両手を前に出してストップをかけ、私をなんとかなだめようとする。
だが、そんなのが今の私にきくわけがない。
「嘘だ嘘だ嘘だ!!片桐くんが、風邪なんて…」
「うーん。夜も遅くまで剣道の練習してるみたいだからねアイツ。風邪引いても、おかしくないよ」
南条先輩は呆れたように言って、「はあ…」と大きなため息をついた。
「わ、私…片桐くんのお見舞いに行きます!いや、看病に行きます!!」
「………へ?」