ステキな恋をする
「根拠は?」
廉のことはただの幼なじみとしか思ってなかったし、廉に限ってそんなことはないと思う
「廉は、希美と話してるときにだけ見せる顔があるの」
は?
へ?
「どんな顔?」
「優しい顔」
「廉に限ってそれはないよ。冗談もほどほどにしてよねー」
ホントはちょっと動揺していた
だからわざと明るく振る舞った
「冗談ぢゃないよ。希美にだけ好きな人も教えてないし」
ん?
今の言葉....
「友姫は知ってるの?」
あたしだけってことは友姫は知ってるっとことになる
「知らないよ」
友姫はキョトンとした顔であたしを見てくる
「あたしに教えてたら希美にも教えるでしょ!!!」
「友姫も知らないってことは友姫かもしれないよ?彼氏がいるから言えないだけかも」
「あたしはないよぉ」
ありえないこともない
彼氏がいるとはいえ、廉は友姫の幼なじみでもあるから昔からって可能性もないことはない
「とにかく!!あたしは希美だと思う!!!!」