さくらな二人。
そう言って、真央は信号を渡って行った。
そっかぁ、映画館行くんだ。
あいつ切り替え早いなぁ。
俺は自宅への道を歩き出した。
あいつはきちんと、前に進み始めてる。
過去を悩んでる俺と大違いだな(笑)
けど、さっき考えてた事が離れない。
他の奴に"大好き"だなんて言うあいつ。
友達に戻ろうって言ったばかりなのに。
俺が無理かもしれない。
あいつが大切で特別で誰にも渡したくなくて…
だせぇし情けねぇ…
あいつに未練があるのは俺の方じゃん。