極彩色のモノクローム

会話はほとんどせずに、

シャワーを浴びて、

歯を磨いて。


一つしかないベットに横になった。


狭いシングルベットで、

その温もりに包まれて。


お互いの心臓の音が
届く距離にいるのに、
何もしてこない彼の顔を見上げた。


眼鏡をかけていない瞳と目が合って、
動けなくなる。


ドキドキするんだ。


何時もと違うから。


レンズ越しじゃない瞳とぶつかると、
何も考えられなくなってしまう。



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