極彩色のモノクローム
「ちゃんと週に一回は連絡をしろってよ。」
マスターはそれだけ言って、私の髪を掻き交ぜた。
私は頷いて、その肩にもたれかかる。
「ここに、荷物運ぶからね。」
私の言葉に、マスターは
「定休日にやれよ。」
と言って、額にキスをくれた。
パパは、その日から私に干渉してくるのをやめた。
そのかわりに、
ちゃんと週に1度は連絡をしてる。
そして私は、
喫茶店の二階の空き部屋に居候をはじめた。
「働らかざる者食うべからず。」
マスターにそう言われて、
私はいよいよ喫茶店の手伝いをするようになって。
毎日が幸せで、
毎日が楽しくて。