極彩色のモノクローム


車は迷う事なくホテルに入った。


別に、

今更嫌がりもしない。


白黒にしか見えない部屋は、

実際はどんな色をしているんだろうか。


彼がシャワーを浴びる音を聞きながら、

私はぼんやりとベットの上に座って
そんな事を考えていた。



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