極彩色のモノクローム
私は熱いシャワーを浴びて、
フラフラと服を着た。


彼はそんな私の体を引き寄せて、
抱きしめてきた。


「また、連絡するよ。」

言われて、私は頷いた。


抱きしめてくる腕は、

寒気がするほど優しい。



この優しさをどんなに嫌だと思っても、

私にはこの人から離れるなんて選択肢は選べない。



今の私はどんなに大人ぶってもまだ子供で、
一人では生きていけないから。



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