極彩色のモノクローム


落ち着いた呼吸を確認して、

私は起き上がった。


散らばるお札をかき集めて、
封筒の中に突っ込む。


ばら撒いた鞄の中身を鞄に戻すと、
スケッチブックを開いた。



生きている意味なんて


わかるわけがない。



わかるわけのない事を


考えたって


仕様がない。



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