極彩色のモノクローム
白いシャツに、黒のパンツ。


黒ではない、
濃い色のエプロン。


顔にかかる髪は、
見上げる顔の動きに沿って
サラサラと横に流れる。


いつもは見えない、
顔の左半分。


空を見上げるその、
顎のライン。


長い手足と、細身の体。



映画のワンシーンみたいに、

時間が止まったような
不思議な感覚に陥った私は


いつの間にか、足を止めていた。


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