街で君の唄を聞いた

あ、光のユレリアも連れて行こう。
レザは…太陽の方だな。
メレナとカヅムも留守番でー、シェランもだな。
コルクロットは連れて行こっかな。

…冷灯は、どっちもだな。
って、よくよく考えたらアイツ、時(リンネ)が唯一〜とか言ってたくせに、空(クラウン)が一番関係してんじゃねーか!
嘘つかれたー…。

兎に角。
これは今日中に話して、明日行く準備しなきゃいけないな。
まぁ城は端に近い方だし、半日で行けるな。

くるりと羽根ペンを回して、席を立った。


さて、皆さんどこでしょーかっ!
あ、でも先に王女に断っておこう。





コンコン

「どうぞ」

「こんにちは王女」

「ラグアス様。貴男が来られるとは珍しいですね。どうされました?」

「明日、数人を引き連れて、月(セレネ)の神殿へ行こうと思います」

「神子に会いに行くのてすね。分かりました。移動手段は此方が手配しますわ。どの方々が神殿へ?」

「ありがとうございます。まだ伝えてはおりませんが、私、冷灯、ヴィーフェル、ユレリアを連れて行こうと考えております」

「では伝えた後、また来てください。お渡ししたい物がありますので」

「分かりました。それでも失礼します」

バタン



…うわー。
何か手汗びっしょり。
別に緊張してなかったんだけど。

月の神殿…。
セレネはどっかのお国の月の呼び名。
国って言うより、すっごく小さな村だったような気もするけど。
で、太陽はヘリオスだったっけか。

神殿の近くに村ねーかなー。
一休みに丁度良いんだけどな。

ま、それは行かなきゃわかんないか。



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