街で君の唄を聞いた
勘違いをするんじゃない
それからレイとコルクに綺麗、かっこいいと言われたのは、言うまでもない。
店を出た後、レイの口からとんでもないワードが飛び出た。
「さ、レイヒ様は人を殴り殺すタイプのようですが…やはり剣や魔法も使った方がよろしいですわ…。選ばれし者はまだ沢山いますが…、どんな野郎共が待ち受けてるか分かりませんから…」
「ねぇ。何かこの人凄いこと言ってない?ってかあたし人殺した事ないからね?」
「そうなんか?てっきり殴り殺すタイプかと俺も思ーてた」
「誰も殺せねーよ。殺人事件なら多少あったけど、平和国宣言してたからね?戦争とかめっちゃ大昔の事だからね?」
「平和…あの方を助けるまでは出てこない言葉だな。いつ戦争になっても可笑しくない所があるからな…」
「あたしの住んでる国は平和だったよ…。多くの国が平和なんだけど…。なかなか食べ物が食べれなかったりする人達もいるし、地雷っていう爆弾を地面に埋めて、踏むと爆発するっていうヤツがあるんだけど、それをまだ埋め込まれてるところもあるんだよね…」
そう。
国が全て戦争が終わったからって平和だとは限らない。
そんなことは、ここへ来ても変わりなかった。