街で君の唄を聞いた
「400年振りの彼等の悲劇の襲撃事件。それが今日の夕方に起きる事件だヨ」
話し方が少々癖がある彼だが…。
全て事実である。
「は…?」
「400年前に起きた、悲劇の襲撃事件、知りたい?」
「出来ることならば」
「いいヨ。話す」
かれこれ400年前…
まだしっかりと国境が定まっていなかったり、治める者がいなかった。
それのせいで、政府は作られもしない、掟何で決まりやしない。
日々事件勃発。
一般住民などは、いつくるか分からないので、毎日、毎日怯えるばかり。
ある青年は、やがて王になると言い出した。
彼の家族は、その小さな光に希望を託した。
しかし友人達は笑いはじめ、話が広まれば、笑い者とされ、更には、全国に広まっていった。
ただ、青年のただ一人の親友は、青年の夢を笑わなかった。
しかし、親友は放火事件で死亡。
青年は泣き喚き、犯人を突きとめるべく、調べ上げた。
見つけたとき、果物ナイフで斬りつけた。
何度も。何度も。
流石にこれは不味い、と青年が思ったときはもう手遅れだった。
放火した者は死亡、青年は海に捨てられた。
『もっと、権力とか、信頼できる事があったら、どれだくの人が幸せだろう』
神は青年を見放さなかった。
現在でもいる海の神、セイシャークは自分の力を分け与え、青年を生き返らせた。