街で君の唄を聞いた
『会議中に失礼します!』
『どうした!?何があった!』
『この慌てぶりよう、普通ではない!口で説明するよるも見た方がいいのでは!?』
『いや、とりあえず一部始終は聞いておきたい』
『それが…』
東大陸、ベルアーノでは欲が溜まった男共が暴れ出した。
それに何故かベルアーノとも話したいという。
『分かった。行こう』
『では此方へ!』
『ベルアーノさん…どうかお気をつけて』
『ええ。ご心配お掛けして、途中で抜けてしまいましたことをお詫び申し上げます。では』
これは4人の最後の会議…。
そうなることなど、誰も予想していなかった。
『おっ!ベルアーノ王!来てくれたのか』
『貴様!王の前で…!』
『いい。躾がなっていないだけだ。暴れるもの達は特に、だ』
『ふん。気に食わねえ野郎だ。…条件がある』
『何だ?』
『住民を殺す代わりにお前が死ね!』
『何だと!?貴様ッ!無礼も程々にしないか!!』
『…それで皆は助かるのだな?』
『あぁ』
『王!?』
『私が死んでも息子がいる。海の神の力を多少引き継いでいるはずだ。私が死んでも妻が少し治めた後に、息子が引き継ぐ』
『王…』
『さぁ、殺せ』
『後悔すんなよ?』
『すまなかったな…皆…』
ザシュッ