街で君の唄を聞いた
双子っぽい。
「俺はレザルト=ファーンや。レザでええよ。こっちの緑髪がコルクロット=ファーンや。こいつ皆からコロって呼ばれとんのや♪」
「…レザ」
「ん?何や?」
「後でしばかなアカンな…」
「本当の事を言ったまでやろ?いつかは知られるんやし、ま、ええやん♪」
「…ハァ…」
レザはどこか楽しそうにしてる。
うん。でも確かにコロって猫っぽいから、愛嬌湧くかも。
「えと…あたしはコルクって呼ぶよ」
「ホンマに!?めっちゃ嬉しいわ〜!!」
手をギュッと握られて、上下にブンブン振る。
ご丁寧にコルクには、左目の右斜め下(コッチから見て)黶がある。
…イケメン揃いもファンタジーの中にはいるから、お決まり中のお決まり。
コ ノ ヤ ロ ウ 。
「もう名前で分かってると思うやけど、俺等は兄弟ってか双子!レイヒちゃんは、どっちが兄に見える?」
「え うーん………コルク?」
「マジで!?嬉しい〜!!」
「スゲー…レイヒちゃんあてちゃったよ。普段は俺が兄貴やと思っとう奴がいるからなぁ」
ここはさ、あえて最初こっっちかな?って思う人を言うとさ、ハズれるんだけど、あえてコルクにしたら正解だった。
ちょっと以外かな〜。
「…何かお前等俺の事忘れてんだろ」
「いーや?忘れてはいないねん」
「じゃあレイヒは?」
「え あ スイマセン 二人に圧倒されて忘れてました」
「………まぁいい……。兎に角部屋入れ」
「うぃース…」
ぜぜぜ絶対怒ってるぅぅぅ!!!
スイマセン。
でも本当に二人に圧倒されて忘れてました。