街で君の唄を聞いた
パタン
「きてしまうのか…。確かに封印は選ばれし者によって保たれてはいたが…。思いもしなかった。これは直ぐに避難命令を出した方がよさそうだ」
コツ コツ コツ…
どうやっても、止めることはできないのだろうか。
それはレイヒとジュマルドしか考えていなかった。
いや、三人…。
+ヴィーフェルSide
悲劇の襲撃事件…。
あれが無ければ一体どうなっていたか…。
「ヴィーノ」
「あぁ、お前か。伝えてきたか?」
「うん。止める気でいるヨ♪まぁあの子は死なないっていう運命だからネ」
「…は?何故?」
「レイヒは神と同じ血が流れてるから」
「あ?この世界と異世界の神は違うだろ?」
「うん違う。けどヴィーノ、777年にあった事、知ってるでしょ?23年前だよ?」
「…!!蒼き神か…!」
「そー♪その蒼き神と血が同じ!多分蒼き神は父親か兄だね」
「そんな事があるのか…」
「ただネ、今蒼き神は眠りについてるから、使者を呼ばないとお話できないんだよネー」
「使者がどこにいるかだな。選ばれし者を探すついでに探してこよう。出発は今日の襲撃が去った後、だ」
「わかったよん」
兵を動かすか。
でないとヤバいことになりかねない。
それに、国民を救うのが騎士の勤めだ。
唯一、国民ではない奴がいるけどな。