街で君の唄を聞いた
熱のせいか、まだ頭がグラつく。
ここで倒れるわけには…!!
“海の神、セイシャークを受けた時、血がざわついた。沸騰するくらい、熱く感じた”
またか…!
ベルアーノ王はあたしに何を伝えたいんだ!?
“今までとは何かが違う”
ベルアーノ王。
“今の私には力がある”
貴方は。
“…そうか、不死身は受け継がれず、力だけは永遠に受け継がれるのか。セイシャーク”
“ずっと、国を守れる力になることを願うまでだ”
ずっと。
“…暗い地下…。もしも私が暴走してしまったら、ここに自ら封印をしよう”
“そうだな…。この世界を救うものたちに私の封印を強めてもらうことにしよう”
ずっと…。
“はぁ…ッ!はぁ…ッ!私は…人々を……ぐっ!………過ちを…犯してしま…った、のか…”
“…すまない…すまない…!!”
独りで。
“狂気に、犯される前に…。ゴフッ………。ずっと受け、継がれる、紋章を…残して…、伝えなければ…!!”
“もし…。もし私が…、復活して…しまったら…。私の力を…ゲホッ……受け継いでいる者よ…。私を不死身から解放してくれ……!!頼む…!!”
何もかも背負ってきたのか。