もう1人の彼氏
あの人とは、いつも同じ講習を受けてる。


でも、話しかけるチャンスが全然ない。



今か今かと待ち続けたある日、
講習と講習の間の1時間が空いてしまった。


ベンチに座り、ポーッとしていたら、
あの人がいた。



「次の講習、待ってるんですか?」

「え・・?あ、うん。そうそう。一緒?」

「あ・・はい。1時間空いちゃって暇で(笑)」

「ねぇ、きみ、いくつ?」

「あ、21です。いくつですか?」

「えー!うっそー!俺より年上?絶対高校生だと思った!俺、19。」

「・・・え・・うそ(笑)
年下?あははははは(笑)
絶対同い年か年上だと思った!」

「マジで?
童顔って言われるでしょ?
マジ若いね。
俺のねーちゃんより若く見えるわ。」


それから話がはずんで、
私たちは講習が終わると、
一緒に帰った。

携帯も交換した。

そして、隆正という名前だと知った…


タカマサ………


また“タカ”か………


まぁ、これで塗り替えてやろう!
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