もう1人の彼氏
でも、明らかに長く指輪をしていたと分かるほど、指輪の跡だけが白く、日焼けしていた。



私は悪戯っぽく、
「あぁ〜。指輪焼けしてる〜!
彼女とのペアリング?」
と聞いた。


「えっ!あ…元カノね、元カノ。」


「別れたの〜?いつ〜?
指輪焼け、最近っぽいけど(笑)」


「えっ。そう、つい最近別れたばかり。」


「あっはははは(笑)。
超困ってるね(笑)
いいよ、いいよ、もう聞かない(笑)」


おかしかった。
面白くてたまらなかった。

彼女がいることは確実。

だけど、私にはそんなことはどうでも良かった。


タカマサとは、真剣につきあう気にはならなかったから…………。
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