花の魔女

ジェイクがいつになくナーベルを優しい目で見ている。


「ごめんな。それだけ聞けりゃ十分だよ。」


「………。」


頭から手を離され、ナーベルは改めてジェイクを見上げた。

相変わらず優しい表情のままだ。


「ジェイク」


「ん?」


「なんか…、気持ち悪いんだけど…」


「はあ!?」


何だそれ、と先ほどまでの表情とは一変して、ぷりぷり怒り始めた。


ナーベルはそんなジェイクをみてくすりと笑った。






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