花の魔女
そして、それからはフィオーレも修行に参加し始めた。
ジェイクよりはわかりやすく、丁寧に教えてくれ、フィオーレを連れてきてよかったとは思うが、ケンカしつつも時折みせるジェイクとフィオーレの甘い雰囲気に、多少まいっているのは確かだった。
二人が並ぶと美男美女で、やはりお似合いだ。
自分はラディアンの隣に並べるのかしら…と、ジェイクに負けず劣らず美形のラディアンを思い浮かべて、ラディアンに会いたい、と思ってしまった。
そしてはっとし、どうしてしまったのだろうと考えを打ち消すように頭をぶんぶん振っていたときだった。
「何か騒がしいと思ったら、フィオーレじゃないか。久しぶりだね」