今日も明日も、君を
「おい。…なにしてるんだよ」
あれからどのくらいそうしていたのだろう。
気がつけばあたりは真っ暗で、目の前には怪訝な表情を浮かべた恭平さんがいた。
「あ…」
とっさになにを言ったらいいのかわからない。
―――なんだろう。
今口を開いたら、泣いてしまいそうで。
さっきの国枝杏奈の言葉が頭に響いて離れなくて。
…あぁ。
終わりが見えたからかな。
ささやかな、楽しかった日々が。
私の初恋が――…
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