今日も明日も、君を
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Kyohei SIDE
栞奈が俺のマンションに住むようになってから、夕食を家で食べるようになった。
もちろん栞奈と一緒に。
今までに付き合った女たちは料理なんてするタイプじゃなかったから、夕飯を作って待っていてもらうなんて初めてで。
一日の密かな楽しみだった。
あの旅行以来、栞奈の様子がどことなくおかしい。
……出来心と言えばそれまでなんだけど。
あんまりにも細くて軽い身体。
風に乗って鼻を掠めたシャンプーの香り。
たまらなく、触れたくなった。
抱きしめたくなった。
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