今日も明日も、君を



『だから、さっさと出て行けって……』

「馬鹿野郎!なんで止めなかった?…そんな事実はないって一番知っているお前が!」

思わず声を荒らげてしまった。
…右京は仕事はできるけど、それ以外は気の弱い男だと知っているのに。

『すみません!大至急足取りを探る手配を…』

「――悪い。頼む、あと…」

俺は電話を切り、一人っきりのリビングでため息をついた。



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