今日も明日も、君を



その男性は、なにかの確信を得たような表情で私を見つめ、フッと微笑んだ。

「あんたは知らないだろう、あんたの両親。…そっくりな顔してるよ」

………両親?

生きてるの?

私は心臓が軋んだのを聞いた。

心の中に、喜びでも憎しみでもない、戸惑いの嵐が吹き荒れる。

こいつは誰?
なにをしに来たの?

声も出せず、私はその場に固まっていた。



.
< 7 / 97 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop