今日も明日も、君を



そこに写っていたのは、私にうり二つな女の子。

息をのんだ。
まさか、…こんな形で母を見つけることになるとは思っていなかったからだ。

「私はもうこれが動かぬ証拠だと思っているの。でも、一応確認しちゃうわね。栞奈ちゃん、うなじにホクロないかしら?」

「えっ?」

うなじ…って、自分じゃ見れないし。

私は髪をかきあげ、真里さんに見てもらった。

パシャっと携帯電話のカメラ音がした後に、さっきとは違う写真を見せられた。

「決まりね。ほら、これ赤ちゃんのときの写真よ」

―――そこには、携帯電話の画面と同じ二つ並んだホクロが写っていた。



.
< 76 / 97 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop