今日も明日も、君を
「…あなたを産んで一年後に亡くなったわ」
それから、私の父は母が私を身ごもった頃に事故で死んだこと。
母も、私を産んでから病に倒れ、そのまま死んでしまったことを聞いた。
―――私は、捨てられた子ではなかった。
ずっと考えていた。
いらない子だから捨てられたのだと。
「それは違うわ!二人とも、あなたを愛して愛してやまなかった。…こんなに大きくなって、祐子ちゃんにも見せたかったわ」
優しく笑う真里さん。
私は、声を上げて泣いた。
初めて、嬉しくて泣いた。
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