今日も明日も、君を



会いたくて、でも自分から遠ざけた。


―――恭平、さん。

私はとっさに顔を背ける。

隣には、国枝杏奈が満足げに腕を組んで歩いている。

心臓がえぐられるように痛む。

なんで、こんな形で会ってしまうのだろう。
しかも、二人でいるところ。

「仲居さ〜ん、この荷物お願いね」

私だって絶対わかってる。

それでも、私は荷物を持ち上げ、真里さんが案内する二人の後ろから追いかけた。



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