オレの破裂と15分前
その5:そんな気がした
二人の距離は、あの日を境に近くなった。ナツミも以前のトラウマが晴れ、吹っ切れた様子だ。
週末の日曜日は、毎週デートをする様にもなった。
「うわーっ! きれーい!!」
二人でぶらぶらと街を歩いている途中、ナツミは写真館のショーウィンドウの前で立ち止まった。
そこには、幸せそうなカップルの結婚写真が並んでいた。
「ナツミは、どっちがいいんだ?」
「何が?」
「和式と、洋式」
「ずぇーったい洋式! ウエディングドレスを着たいもん!!」
「そ、そうか……」
目の輝きが違うナツミに、オレはたじろいでしまった。