オレの破裂と15分前
「俺だけじゃねーよ! あの娘さぁ、マジで可愛いじゃん!! ウチの会社じゃ、トップ3に入る人気なんだぜぇ!?」
猿山の口調は、明らかにテンションが上がり始めた。
ぶっちゃけ、マジでうっとうしい。
「じゃあ、当然連絡先も知ってるんだろうなぁ?」
「あ? 知らねぇーよ」
「はぁ!?」
猿山はグイ、と顔を近づけてきた。
うわぁ、ブサイクな面(ツラ)がとても近い……。
「知らねぇモンは知らねーよ。悪いか?」
「はぁ……」
何故だろう。猿山の無駄な真顔は、猿の惑星の現地民にしか見えない。
「まー、何か進展があったら、お前にも報告してやるからな♪」
「いらねーよ」
コイツに何かを期待した、オレがバカだった。