オレの破裂と15分前

「これから、営業ですか?」


事務用品を拾い集めながら、彼女はオレに話しかけた。


しかし何故か、オレから目線をそらしている。そして、影がある弱々しい声だ。


よほどオレの事が嫌いなのだろうか。今日会ったばかりだと言うのに。



「まぁ、そんな所」


「ゴメンなさい、忙しいのに★☆▲□●……」



やはり彼女が話す言葉の語尾は、よく聞き取れない。



「いや、いいよ別に。あ、キミは……」


「あ、ハイ。あたしは、総務課の広崎です」



いや、オレが聞きたいのは名前じゃない。



「そうじゃなくって。今から何しに行くの?」


「え? あ、ゴメンなさい。買い出しです。総務課の」


「あ、そう」

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