オレの破裂と15分前
オレは自分の携帯を、スッと彼女の目の前に差し出した。
「教えて」
「え?」
「下の名前」
「はい?」
「広崎さん。今携帯に登録するから、下の名前を教えて」
「は、ハッ……。は、ハイ?」
彼女はオレが何を言っているのか、さっぱり理解出来ていない様子だった。
「そんな挙動不審な態度、ずっと取られても困るから」
「あっ………」
彼女の表情は、あっけにとられていた。
「キミの事を、もっと知りたい」
「は……」
オレは自分の気持ちを、ストレートに彼女にぶつけた。
「連絡先、教えてくれる?」
「は、ハイ!!」
こうして、オレたちの関係はスタートした。