オレの破裂と15分前
その3:何かが違う
その後ナツミは、オレが「こうしろ」と言えばそうするし、「これでいいか」と言えば、否定をしなくなった。
まるで感情の無いロボットの様だ。
さらに……
BBBBBBBBBBBBB……
「あ……。わっ!」
夜になると、決まって携帯のバイブを振動させやがる。
もう場所やシチュエーションなど、全くお構いなしだ。
映画館、コンビニ、公園、車etc…。
その時間を共有したら、必ず発生する。その度にいちいちリアクションを取るので、正直うっとうしい。
「オイ」
「ハイっ……」
深夜のファミレスに入り、オレはナツミに説教をする事にした。
「いい加減にしろよ、お前」
カチッ
テーブルに向かい合って座り、オレはイライラと煙草に火を付けた。
「ハイ、本当にスミマ★☆▲□●…」
「………」
ナツミの身体は、完全にちぢこまっていた。