オレの破裂と15分前
「イヤ……」
「あ?」
「嫌……、じゃ、ないです。本当」
ナツミは、自分に言い聞かせる様に話し始めた。
「本当、本当に……」
ようやくナツミは、オレに視線を向けた。
「本当に、嫌じゃないです……」
「………」
フゥーッ
オレは天井に大きく煙を吐き、ナツミをキッと睨みつける。
「本当だな?」
「………」
「返事はっ!!」
オレはテーブルを思いっきりガン!! と叩いた。
灰皿にたまったタバコの灰が、テーブル中に舞った。
「イっ………」
ナツミの小さな悲鳴に、周りの客の視線が、オレたちのテーブルに集中する。
そんなの、構いやしねぇ。
「ぁ……」
ナツミの表情は、さらに険しくなった。