オレの破裂と15分前
「っ……うっ……」
ナツミは、声を上げて泣き始めた。
「あのなぁ」
「………?」
「別にオレは、泣かそうと思って言ってるんじゃねぇ」
「う……」
「ただ、言いたい事はハッキリと言って欲しい。本当、それだけなんだ」
「ぅ……」
ナツミは、半信半疑の目をオレに向けた。
「うぅ……」
「言い方がキツくて悪かったな。ほら、涙を拭けよ」
そう言ってオレはズボンのポケットから、ハンカチを取り出した。
「っ……うっ……。ご、ゴメンね……」
ナツミは、グシャグシャになった自分の泣き顔を、ハンカチで思いっきりゴシゴシと擦り始めた。
「あと、いちいち謝るな。面倒くさい」
「うっ……。うん……」
顔を上げたナツミの顔は、恐ろしい顔へと変貌していた。